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それでは前回のエントリーに引き続き、出口戦略とも言われているイグジットについて書いてゆこうと思います。
前回の記事をまだ読んでいない方は前回の記事に入り口=エントリーについて書いていますので是非先に読んでからこの記事を読まれると良いかと思います。
エントリーが相場への入り口なら、イグジット=決済が出口戦略となる話です。
私の日常的な裁量トレードを事例に交えながら「無料で学べるチャートの学校」のお話を進めていきます。
このブログは私自身の手法の検証とその記録を公に公開することで嘘偽りのない実録トレード日誌の役割と、その記事を読んだ方々が何らかのFXトレードの参考にして頂ければ幸いだと考えています。
トレード記録には裁量トレードとEAによる自動売買と2種類の記録を公開します。
トレード記録と言ってもいくら勝ったとか、負けたという記録ではありません。
またここでエントリーしてここでイグジットしたという記録でもありません。
相場に対する私自身の経験からくる教訓や知恵を記録するという意味の記録です。
ところで今日は裁量トレードの決済方法についてですが、決済には3種類の決済があると前回も話しました。
- 利益を確定するための利確=勝ち
- 損失を確定するための損切=負け
- エントリーした価格とほぼ同じ価格決済するブレイクイーブン=引き分け
以上の3種類ですが、勝ちと負けの比率をリスクリワードと言います。
リスク=損切:リワード利確
この比率が1:1の場合は例えば利確が5Pips:損切が5Pipsであればリスクとリワードが同じなのでリスクリワード1:1と言います。
この比率が極端になり損切が100:利益が10の場合はかなり高い勝率が必要になります。
イグジットを考える際に最も重要な考え方がリスクとリワードの比率や勝率です。
具体的に示すと私が作ってIB口座限定で無料配布しているGuppyEAは2022年1月1日~本日(2024年1月26日)までの勝率がこちらです。
EAを無料で使ってみたい方は下記の口座からXM新規口座開設、もしくはXMアカウントをお持ちであれば追加口座開設してこのサイトのお問い合わせからご連絡ください。
バックテストと同じ結果を希望の場合は極口座を開設してくださいね。
上図は私の裁量手法であるマルチタイムフレームの一部の4時間足を取引手法としたEAです。
10万円が2年間で1億7000万円を超えています。
完全無裁量での結果ですので驚きのパフォーマンスですね。
このEAの名前はGuppyEAと言いますが、この4時間足でエントリーとイグジットをルール化して数値化して言語化したものをアウトソーシングしてプログラム化してもらいました。
私はトレーダーなのでプログラムは書けません。
トレードロジックの構築が専門分野となります。
話を戻しますが、上図の赤枠と赤い文字に注目してください。
直近の2年間で10万円の資金が1億7千万円まで増えており、リスクリワードは60Pips対222Pipsなので普通に考えたらよほどの勝率がない限り勝てません。
つまり損切が222Pipsで、利確が60Pipsということは1回負けて4回勝たないと利益が減っていきます。
通常ならこうしたリスクリワードは相当な勝率でないと資金が持ちません。
このEAがどうして勝っているのか?
というとショートの勝率100%でロングでも96%を超えているからなんです。
損切が222Pipsというと10万円の証拠金ですから0.1ロット=1万通貨で2万2千円の損切です。
一度負けただけで100000円マイナス22000円=78000円の残高になります。
4回続けて負けると22000円×5=110000円なので口座残高はマイナス10000円なので0カットシステムによりマイナス10000円が帳消しになって実質口座残高は0円です。
連続で5回負けると口座が破綻します。
こうしたハイリスクであるにも関わらず高勝率のおかげで連勝数が26回ですから1万通貨の60Pips=6000円のプラスですから26回勝つと単利運用でも156000円の利確になります。
このバックテスト結果は複利運用で口座残高の51%を一回のエントリーに使用していますので、かなりのハイレバレッジであると言えます。
Risk51%のパラメーター設定とは具体的に言うと、初期資金が10万円でスタートします。
第一回目のエントリーは10万円の51%=51000通貨となります。
もし222Pipsの損切が最初に起きた場合は51000円の2.2倍なので初期資金の10万円よりも損切が大きいので一回目で口座が破綻するような大きなロット比率です。
なのでIB口座で無料でEAを配布する場合はRisk10%でお渡ししています。
リスク10%の場合でも2年間で512万円と十分な利益になります。
Risk10%=10万円の10%=1万通貨の222Pips損切りは22200円ですから、1回目の負けでも100000-22200=77800円の口座残高になります。
2年間でのテストでは連続した負けは1回なので安全な資金管理であると言えるでしょう。
GuppyEAで無難に取引する場合は10%程度がお勧めです。
どうしてもハイリスクを望んでいる方はGuppyEA4時間足のRisk25%だと2年間で1億円超えています。
ただしいずれにしてもバックテスト上の結果なので未来を保証するものではありません。
投資は自己責任でお願いします。
本題に戻りますが、このようにまずはリスクリワードが自分ならどの程度なのか?
そして勝率はどの程度なのか?
その前にリアル口座で少額資金で負けても生活に支障のない範囲で練習すると良いですね。
何度も繰り返し練習すると自分の裁量が見えてきます。
マイクロ口座で1万円入金して100分の一の損失で済むので0.1ロットでも極口座やスタンダード口座なら100Pipsの損切で1万円失いますが、マイクロ口座なら100円で済みます。
口座に1万円あれば100円負け続けても資金は簡単には口座破綻しないでしょう。
デモ口座は痛みを感じないのでやはりやるならリアル口座がお勧めです。
先ほどのGuppyEAを無料で使ってみたい方は下記のリンクから極み口座を開設してこのサイトのお問い合わせフォームから口座番号を教えてください。
必ず下記のリンク経由でXM新規口座もしくは既にXMアカウントをお持ちの場合はXM追加口座を開設してご連絡くださいね。
このようにご自身がどの程度の裁量トレーダーなのかを自己分析してリスクリワードを考え、勝率を考えて取引に挑みましょう。
エントリーの前に実はこの損切の場所や利確の場所やPipsなどを予め決めてからエントリーすることが大事です。
エントリーしてから考えるのでは遅いのです。
できるだけエントリー直前でも良いですから損切までの値幅を考える習慣を身に付けましょう。
私の場合はスキャルピングトレーダーなので損切りは大きくても10Pips程度です。
0.1ロットの場合は1万通貨ですから損切は1000円程度です。
これがレバレッジを利かせて10万円の証拠金で10万通貨で取引すると10Pipsの損切で1万円の損失ですが、10Pipsの利確で1万円のプラスですから大きいですよね。
GuppyEAのように26連勝したら26万円のプラスになります。
さらに口座に100万円あって100万通貨での10Pips利確すると10万円のプラスになります。
逆に10Pips損切りすると10万円減って口座残高は90万円になります。
私の場合は3Pips~10Pips程度でほとんど利食いますのでかなりのチキン利食いですが、チリ積もですから勝率が高ければやればやるほど利益が残ります。
皆さんも自分の損切の大きさを先に決めてエントリーとイグジットを考えると良いですね。
もう一つリスクリワードのサンプルで私の作ったGuppyEAのドル円1時間足をロジックにしたものがありますのでそちらもご紹介します。
IB口座限定で無料配布していますが、リスクリワードは最高ですけど、勝率が極端に低いです。
これも裁量トレーダーがイグジットを考える際に参考になります。
使ってみたい方は下記リンク先から口座を開設して私に連絡ください。
こうした損小利大ができる方はそれはそれで良い手法ですので、ご自身の裁量に問うてみてください。
損切を限りなく小さくするというよりも、自分の損切幅の何倍ものリワード=利確をする戦略ですので小さな損切が増える分勝率は極端に下がるという事例です。
ではGuppyEAドル円1時間足をMT5バックテストにて見てみましょう。
上図はGuppyEAの1時間足を使用した手法をEAにしたものです。
10万円が2年間で4億6千万円まで増えています。
しかし負けが多いので勝率はショートで21%で、ロングは38%です。
リスクリワードは20Pips:255Pipsなので理想的な比率ではありますが、グラフを見るとわかるように7回平均連続で負けて、3回平均連続で勝つようなトレードなので精神的にはあまり良くない状況が続きますが、2年間での成績は勝率100%のGuppyEA4時間足よりも4倍も多くなっています。
GuppyEA1時間足では時には何か月も負けが続き、資産が少しづつ目減りしていくことに耐えられない心境になるかもしれません。
しかし小さな損切に何か月も耐えた暁には大きなボーナスを受け取ることもできます。
このようにリスクリワードの比率で勝率をものともしない総損益結果をはじき出すことも出来ます。
利確を損切よりも何倍も大きくするということは、損切はあっという間ですが、利確までの時間的な忍耐が必要になります。
こうしたリワードの大きいロジックは1週間とか1か月など長い時間かけて目標を達成するようなことも珍しくはありません。
GuppyEA1時間足では損切はスキャルで20Pipsあっという間に切れてしまいますが、利確までは255Pipsと長い時間をかけて待ち続けます。
こうしたロジックは精神的なものが大きく左右します。
ポジションを保有したまま何日間も良い睡眠が取れるという自信のある方はこうしたものを目指すことも一つですが、保有しているポジションが気になって寝つきが悪くなるような方は向いていません。
何日もポジションを保有するトレーダーをスウィングトレーダーということもあります。
そういうスタイルが向いていない方の場合は、私のようにリスクリワード1:1で10Pips前後の裁量トレーダーが向いているでしょう。
そういうトレーダーをスキャルピングトレーダーということもあります。
または50Pips程度のリスクリワードならデイトレードでもできそうなので一日中チャートを見れる方はそうしたロジックもありですね。
そういうトレードスタイルはデイトレーダーと呼ばれています。
具体的な取引履歴を見るとこういう状況です。
全て50ロット=500万通貨での取引履歴です。
バックテスト結果の連敗7:連勝3に近い部分を切り抜いてみました。
連敗ではないですが4回負けて続けて3回負けていますので合計7回の飛び石での連敗損切です。
全て20Pipsでの損切ですから7×20Pips=140Pipsの損切となります。
利確は255Pipsの3回ですから765Pipsのプラスです。
このように2年間の平均勝率3割でもリスクリワード次第では大きく勝てます。
差し引きすると765Pips-140Pips=625Pipsのプラスです。
50ロットで625Pipsということは500万円×600Pips=3000万円の利益になっています。
期間は約2週間ほどの総損益結果でした。
このようにイグジットを考える前提として自分の手法はどういう程度なのか?
リスクリワードはどの程度が自分に合っているのか?
こうした自分の適性を見抜くことがとても大事です。
今回の記事では具体的にここでエントリーしてここでイグジットするという単純な考えではなく、それぞれのトレーダーの適性を最初に見抜かないと練習課題が見えてこないよという話をしました。
つまり練習課題はそれぞれに特有の課題となるので、皆が一律こうした方が良いというものではありません。
自分の適性を見抜くためには1にも2にも練習あるのみです。
リアルマネーでトレードを繰り返していく中でそれぞれの癖が浮き彫りになってきます。
あまり痛くない程度の練習をしても意味がないので少しだけ痛い金額の損切によって自分というものが見えてきます。
痛いとか痛くないの基準でさえもどの程度の資金力があるのか?
年収や自由に使えるお金、あるいは失っても生活に支障のない金額など人それぞれでしょう?
少し痛い程度の損切練習の方法は上がると思えばロングエントリーしてみて、どの程度の損切をするのか?
どの程度で利確してしまうのか?
こうした自分自身の癖を知ることが大事です。
金額よりもPipsで計算して通常のXM極口座であれば、10万円入金して1万通貨で売買した時に、10Pipsの損切だと1000円の損失確定です。
1万通貨=100Pipsで1万円の損切です。
目先下がると思うならショートエントリーしてみて、どの程度で利益を確定する自分なのか?
どの程度で損切りする自分なのか?
こうした自問自答を繰り返し記録を付けておくようにしましょう。
かくいう私も損切りを50Pips:利確を50PipsでFXトレードのプラットフォームにデフォルトで付属してた自動損切機能と自動利確機能を使ってトレードするところから始まったのが今から15年前です。
今年でFX歴は16年経ちますが、FXプライムというブローカーのプラットフォームを使用していたので、デフォルトで50:50の損切と利確を利用していました。
当時は何もわからず誰にも教えてもらうことなくやみくもにリアルマネーでトレードしていました。
リスクリワードは1:1ですが、見事に50Pipsの損切だけにかかります。
なぜか?
それはチキン利食いしてしまう癖があったからです。
例えば口座に100万円あって1ロット=10万通貨でトレードした時に50Pips損切りすると5万円のマイナスです。
利確は10Pipsでしてしまうと1万円のプラスです。
4勝して4万円増えても1回の損切で5万円失うので-1万円です。
これを100回繰り返えすと初期証拠金100万円が溶けます。
これを何度も繰り返しているとあっという間に1000万円が溶けていきます。
当初は自分が10Pipsの利確をしてしまう習慣があることを見抜けなかったのです。
そして損切は指定した逆指値まで耐えるのに、利確は指定した価格まで耐えられなくて素早く利確する癖がありました。
負けの原因について当初の私はエントリーやイグジットのタイミングだけ考え続けていました。
あるいはインジケーターやオシレーターなどの聖杯を探し続けましたが、実は自分の思考パターンや習慣に敗因があったのです。
つまり道具に原因があると考えて様々な便利ツールを探し続けている間は勝てなかったということです。
実は敗因は道具を使っている自分自身の判断基準やあいまいさに原因があったわけです。
それに気がつくまでに10年以上の年月がかかってしまいました。
人にはそれぞれ個性があり、考え方や行動パターンがあります。
ここを最初に分析しなければ勝てるものも勝てないわけです。
人は誰かのようにはなれないのです。
皆さんの中でもし、誰かのようになろうとしている方がいたら要注意です。
観察するべきは自分自身の考え方や行動の動機なのです。
あるいは習慣付いてしまった考え方の癖や行動のパターンに原因があります。
自分の心の中にある傾向性=癖を知る必要があります。
私の場合は利益を失う恐怖心から10Pips程度で利確してしまうという癖がありました。
そして損失は耐えてしまうという癖がありました。
自動設定で損切りは50Pipsと決めていましたが、損切りした後に結局元の方向に戻る経験を数多くしてきたことから、損切を100Pipsにしたり、損切を入れなかったりするようになりました。
負けた原因は逆にあったのです。
損切も10Pipsにしなければならないことに10年以上気が付きませんでした。
逆の判断をしてしまったのです。
損切はどこまでも耐えて口座が破綻する経験を数多くしてきて、気が付いたことが自分の心の傾向性に敗因があったわけです。
灯台元暮らしってやつですね。
負けた原因が自分以外にあると考えていませんか?
相場のせいや、環境のせいや、誰かのせいで自分が負けていると考えていると何年も勝てない生活を繰り返しついには相場から退場しなければならなくなります。
私も退場しては、また戻ってきてを繰り返した16年間でしたが、ようやく日の目を見ることが出来ました。
そのきっかけがエントリーとイグジットに対する自分特有の根拠・動機にあったわけです。
そこを理解せずに外的要因で勝てるようになるかと言えばそうはいかないと思います。
長年成功を続けていきたいなら、たまたま勝っているような不安定な状況から脱して、なぜ負けているのか?
なぜ勝てているのか?
そうした行動の奥にある思考のパターンをよく見抜き、安定した手法を確立することが大事だと思います。
今日の記事はこれで終了します。
次回はまたエントリーロジックについて学んでいきましょう。
しばらくはこうしてエントリーについてとイグジットについてを繰り返し学習していく予定です。
そして時折資金管理についても記事の中に織り交ぜていきたいと思います。
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