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MT4の時代が終わろうとしていますが、MT4でEAを作らなくなった理由がいくつかあります。
何といってもMT4ではヒストリー品質100%にならないということが私の場合は一番大きいと思います。
MT4でヒストリー品質を99%にするためにTDSデーターを使用するわけですが、MT4を取り扱うブローカーのヒストリー品質と何が違うのか?
それは変動スプレッドが反映されていないヒストリー品質だから信頼が低いのが一般的なMT4のバックテストだというわけです。
だからデフォルトのMT4ヒストリーデーターは信頼が低く、有料のTDSデーターを購入してMT4にインポートしながらバックテストする必要があります。
その点MT5はどこのブローカーのものでも即座にリアルテックに基づいたヒストリーデーターをダウンロードできますので信頼が格段に高くなっています。
上図の赤いラインがASKと言われる買うときの価格です。
下の白いラインがBITと言われる売るときのラインです。
赤で買って、白で売ったら高く買って安くで売ることになりますのでスプレッドの広さ分の1.4Pipsの損切となります。
10万通貨では1,400円の損失です。
通常の相場では国内ブローカーなら0.1Pips~海外のブローカーで2Pips前後がドル円のスプレッドの相場です。
変動スプレッドはどんな時に極端に大きく開くのか?
それは経済指標発表や要人発言です。
最近では米国のFRB金利政策や日銀の金融緩和などのマネーサプライで相場が大きく動く時にスプレッドも比例して大きく動きます。
最近見た最大のスプレッドはドル円で50Pips広がっているのを見ました。
こうしたタイミングにEAがエントリーしたとしたら?
10万通貨でのエントリーではエントリーと同時に50Pips=マイナス5万円の含み損を抱えてのスタートになります。
この変動スプレッドはMT5ではデフォルトのバックテストに「リアルティックに基づいた全てのティック」が選べるので問題ありませんが、MT4にはリアルな変動スプレッドが反映されていません。
例外的にTDSを使用すればMT4でも変動スプレッドでバックテスト出来ます。
一般的なMT4のバックテストでは2Pipsとか5Pipsとか予め選択して固定化したスプレッドとしてテストするので、現実的ではないということです。
もしMT4で精度の高いバックテストをするならTDSには変動スプレッドが含まれたヒストリーデーターなので信頼がある分有料で毎月6千円程度の費用がかかりますけど14日間だけは無料で試すことが出来ます。
TDS=ティックデータスイートの公式サイトで14日間初めての人は無料で試せる。
大きな経済ニュースだけではなく震災や戦争も為替相場に大きな影響を与えてスプレッドの拡大を招きます。
この一時的に大きく開く変動スプレッドはMT5でバックテストするか、MT4だとTDSを購入してバックテストするかの2通りです。
なのでバックテストの信憑性もMT5かTDSですが、気になるのはサーバー同士のデーターの遅延です。
Pingと呼ばれるミリ秒単位のデーター送受信時の遅延ですが、おそらくTDSではPingまでは反映されていないのではないようです。
MT5にはPingという通信速度をバックテスト時に選択できるようになっているんので、実際のデーター送受信の遅延を選んでバックテストします。
とここまでリアルな再現性を望むならMT5しかないという結論です。
前置きがすっかり長くなりましたが、ここから本題です。
表題の通りMT5にオプションで選択可能なビジュアルモードについてです。
上図の右下にあるチェックボックスにレ点が入っており、この状態でバックテストするとビジュアルモードと言って、過去のリアルな値動きに対して波乗りきんじろうがどういう取引をするのか?
視覚的に見ることが出来るようになります。
2カ月間程度のビジュアルモードだと10倍速くらいの速さですので、あっという間に終わり、ロジックを知るには丁度わかりやすくて良いと思います。
私も海外サイトMQL5などでEAを探すときにはバックテストしたもので自分の考えに近いものや方向性が同じものを研究のために購入することがあります。
最近は翻訳ソフトが進化しているので、海外のサイトですが、様々な人種の方々が集まり翻訳ソフトや世界共通の英語を使用して情報交換しています。
国内のEAで購入前に自分でバックテスト出来るサービスはどこもしていないのでとても便利です。
問題は作者とのやり取りが全て英語だということです。
バックテストは過去のヒストリーデーターに対する最適化なので、未来を保証するものではありませんが、少なくとも過去の相場に対してはこのEAのロジックではこういう収支だったということは言えるので参考にはなります。
上図は今回のYouTube動画でも出て来るグラフです。
初期資金は10万円で2024年1月1日にスタートして、本日(2024年2月27日)までのバックテスト結果です。
パラメーターの内容は下図のようになっています。
そしてテスト結果がこちらです。
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