チャートは見え方によって上昇トレンドにも下落トレンドにも見える!?

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では今日も『無料で学べるチャートの学校』「波乗りきんじろう」についての記事を書いていきます。

このチャートの学校「波乗りきんじろう」では全て無料で学べる記事とコンテンツを提供することを目的としています。

FXや株の信用取引や商品先物取引などで使用されるチャートをどう見るか?

またはどう見えるか?

こうした極めて主観的になる部分について掘り下げ、見え方を統一することで一貫したトレンドの分析方法を無料で身に付けて頂きたいという趣旨で解説していきます。

前回の記事では最先端の無料ツールで世界で最も多くのトレーダーが愛用していると言われているメタトレーダー社のMT5を完全無料でご自身のPCに導入する方法について書きました。

まだ読んでいない方はこちら↓↓↓をご一読下さい。

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そして上記の続きで最新のMT5を完全無料で手に入れて、ご自身のPCに(Macの方はお名前ドットコムでVPS契約後にVPSにMT5を)インストールしてMT5にログインしてチャートを表示させたところからの説明となります。

前回は月足を表示させたのが2023年11月末あたりで12月に入ったばかりの頃には、月足的にみて上昇トレンドの押し目のようにも見えるローソク足の波形でした。(下図参照)

その後、上図のように2023年11月足の終値を下抜けて大きく下落しています。

こうした値動きというのは、月足で見た時の連続した陰線の始まりであります。

何度も説明していますが、現在の12月足は相場の年始年末で確定します。

ですから現在陰線に見えるものが年末に陽線に化ける可能性もありますし、現在長い下ヒゲに見えるものがさらに大きな大陰線になる可能性もあります。

注目するべき点は前足の最安値と最高値、そして今足(現在の確定していないローソク足)の最安値を更新するのか?最安値を更新しないで下ヒゲが上に上に伸びていくのか?

今月の最高値を更新するのか?

前月の最高値を更新するのか?

こうした値動きが最も重要な着眼点だと言えるでしょう。

ところで、今年2023年の年末はXMでは下記の通りの営業時間となるようです。


XMTrading(エックスエム)では、年末年始の取引時間は次のとおりです。

  • 基本的には30日までは通常通りトレードできます。
  • 31日は早期に閉場します。
  • 1月1日は休場となります。

年末が31日の早期に閉場となるので、基本的には31日に相場に入るべきでは無いでしょう。

また年始も1月1日が休場なので2日からですが、国内銀行や海外の銀行や機関投資家などの大口投資家が参入していない時期には薄商いになる為価格が不安定で値が飛ぶこともあるので参入はオススメしません。

もっと言うとクリスマスあたりからはできれば相場に参入しないほうが良いでしょう。

お金の流動性が低くなりますので、約定するときの条件も悪くなりますし、スプレッドが急に広がることもあり得ますので、薄商いの時期には相場から離れておくべきでしょう。

以下にクリスマスあたりの各国の金融機関の営業日を掲載しておきますので参考にしてください。

https://fx.minkabu.jp/references/holidays


話がそれましたが、本日の本題です。

チャートは見え方によって、あるいは時間軸によって上にも下にも見えることを理解することが大事

という表題について解説します。

チャートが見え方によって上昇トレンドにも見えて、下落トレンドにも見えてしまうとはどういうことでしょうか?

例えばMT5にデフォルトで表示できる最上位足の月足ではご覧のように上昇トレンドに見えます。

この上昇しているという定義はどこから定義できるのかというと、前記事でも書いたように一つの見方としてはボックス圏を上抜けたという考え方で上昇トレンドの最中であると定義付けることができます。

さらに詳しい前記事はこちら↓↓↓

またもう一つの見方としては月足ローソク足3本以上の組み合わせから、目先は上昇トレンドであると定義付けることもできます。

また目先は前足の安値を下抜けたので、上昇トレンドの最中におけるレンジ相場であると言えるでしょう。

前回の記事でボックス圏=レンジ相場をブレイクアウトについて書きましたが、最高値と最安値の間で価格が推移していった場合はボックスレンジが出来てきます。

上図はドル円の月足で今日(2023年12月10日)までの流れを表しています。

下部に表示されている①②③の黄色い数字をご覧ください。

①のローソク足は上ヒゲと下ヒゲの短い比較的正方形に近いローソク足陽線です。

陽線と陰線の違いは、価格が始値よりも終値が高くでローソク足が確定した場合を陽線と言います。

2本以上のローソク足の関係性で先読みする方法について書いてみます。

逆に始値よりも終値が安くで確定したローソク足は陰線と呼ばれます。

も一つ始値と終値が同じ位置の場合は同時引き線と言い、迷い線とも言われる事があります。

上図の1時間足が24本で日足、日足が5本で週足、週足が4本で月足という流れになります。

話を戻しますが、もう一度先程の図を見てみましょう。

数字の①に対して、②のローソク足は最安値が切り上がり、最高値も切り上がっています。

この値動きは一つの転換点かも知れないことを予兆していますが、トレンドが下落から上昇に転じたと言える段階ではありません。

次の③のローソク足の場合はどうでしょうか?

同じく最安値が切り上がり、最高値も切り上がっています。

前記事をもう一度読み返してダウ理論によるトレンドの定義を復習しましょう。


ダウ理論の6つの法則は次のとおりです。

  • 価格はすべての事象を織り込む
  • トレンドは3種類ある
  • トレンドは3段階ある
  • 平均は相互に確認される
  • トレンドは出来高でも確認できる
  • トレンドは明確な転換サインが出るまで続く

ダウ理論では、「上昇トレンドも下落トレンドも継続する」という考え方がベースになっています。

ダウ理論を理解しておくことで、現在の相場がトレンド相場・レンジ相場のどちらなのかを判断しやすくなります。

この継続という言葉がすなわちトレンドと同義語であると言えます。

つまり継続の定義は連続した安値の切り上がりと高値の切り上がりを意味しています。

①のローソク足ではトレンドが転換したと言える根拠はありませんが、②のローソク足が確定した月末に、お!連続して安値が切り上がり、高値が切り上がったと言えるので、翌月に安値を切り下げることなく、高値を切り上げるタイミングにはロングエントリー、つまりドル円のドルを買う行為を実行する根拠が生まれます。

ドル円というペア通貨の最初に書かれている順番で、先にドルが書かれているので買うのはドルです。

結果的に同時に円を売ることになります。

ペア通貨の最初の通貨を買う場合をロングエントリーと言います。

ペア通貨の組み合わせの後の方の通貨を買う場合は、自動的に最初の通貨を売る行為になりますのでショートエントリーと言います。

ドル円の場合はドルを買えばロングエントリー、ドルを売る場合はショートエントリーとなります。

ロングエントリーした時にポジションを保有することになるので、その保有中のポジションのことをロングポジションと言います。

逆にドル円のドルを売ってショートエントリーした時に保有しているポジションをショートポジションと言います。

ではもう一度トレンドの定義に戻るために同じ図を再度表示させてみます。

ドル円の月足で①②と連続して陽線が続き、その陽線の最安値と最高値が切り上がっていることを確認した翌月の③では3つ目の安値切上げ、高値切上げが確定しています。

この時点で目線は上昇トレンド確定という考え方をダウ理論的では提唱しています。

しかしあくまでも仮の想定であるので、この先も上昇トレンドが継続していく保証はありません。

こういうトレンドの転換点では全月のローソク足の高値安値が意識される価格となります。

つまり③のローソク足の安値が切り下がらなければ上昇トレンド継続と考えても良いかと思います。

この先のローソク足には番号がありませんが、③のローソク足の次足は陰線で引けています。

上昇トレンドが確定した後に陰線が確定して、③のローソク足の最高値更新もなく、最安値更新も無いままに翌月のローソク足が陰線になったということは、レンジになったと定義できます。

相場には上昇トレンド〜レンジ相場〜下降トレンド〜レンジ相場〜上昇トレンド・・・・

という具合に上昇トレンドが継続する場合は、安値も切り上がり、高値も切り上がりますが、③の次足のように③の上ヒゲと下ヒゲ、そしてローソク足実体の価格の中にすっぽりと入るローソク足のことをはらみ足と言います。

逆に下図の右図のように大きな陽線が天井圏で小さな陰線を抱いたように出た場合は最後の抱き陽線とも言われて、この陽線の高値を抜けずに、安値を更新するような値動きをする場合は上昇トレンドの転換である可能性を示唆しています。


こうしたローソク足の組み合わせで相場の流れを読み取ることを酒田五法(さかたごほう)と言います。


酒田五法(さかたごほう)とは、江戸時代に本間宗久(1724~1803年)によって考案されたテクニカル分析のひとつです。ローソク足の組み合わせによる5つの法則(三山、三川、三空、三兵、三法)を用いて、売り買いのタイミングを図る手法です。

酒田五法は、日本古来の罫線の中でも最も古典的で、罫線分析の基本として非常に有名です。本間宗久が山形県酒田市周辺の大地主だったことから酒田五法の名がついたといわれています。

酒田五法は、今日でも投資家のバイブルとなっており、酒田五法はその骨子と言われています。


次回の記事では実際のトレンドの定義を行なった後に、何をどうすればトレードが開始され、開始されたトレードをどうやって終えれば良いのか?について書いていきます。

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